本棚|パンケーキを思い出す一冊

子どもの頃、朝の子ども劇場で慣れ親しんだキャラクターたちが、再び現れた。

あの頃は不思議な雰囲気と、少し怖い気がしたことを憶えている。話自体は覚えていないのにね。

懐かしさも目新しさも感じる、不思議な時間だった。

読んだきっかけ

少し迫力のある青年が、「おもしろいよ」と言うから手に取ってみた。

最近はkindleで読むことが多かったけど、挿絵の多いこの本は、文庫で出会えてよかったと思う。

心に残ったところ

一つのフライパンでパンケーキを焼く。

焼いたそばから食べる。それがパンケーキの正しい食べ方なんですよ。だってさ。

読んでいるあいだ

ハラハラドキドキするべきなんじゃないか?という状況のわりに、彼らの足取りは落ち着いている。

読んでいるこっちまで、「まぁそう、焦りなさんな」と言われているみたいだ。

お言葉に甘えて、のんびりさせてもらおう。

読み終えて

どんな状況でも絶望しない姿勢が、この本の底に流れている気がした。
ただ、使命感に突き動かされているわけでもなく、絶望よりも好奇心が勝っただけなのかもしれないが。

そして、人は案外、どんな時でもお腹が空く。

それは希望というより、生き物としてのしぶとさで、読後にパンケーキを食べたいと思ったのは、そのせいだった気がする。

今日を閉じる

物語に入ったというより、置かれていた、という感覚が残った。

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この本について

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