わざと期待しないように、ページを繰っていた。それでも、本を閉じるタイミングを逃し続けていた。
読んだきっかけ
行きつけの本屋さんの店長さんにおすすめされたから。
「この本、なんにも起こらないんです…」だってさ。
本当に、なんにも起こらないなんてことが、本になるのか?
心に残ったところ
人にはそれぞれ、役割があるのだろうか。
あったとして、それは納得できるものなのだろうか。
納得できないとすれば、人はどんな行動をする?納得できる別の役割を見つけるために行動するのか、役割に納得出来ていると信じ込もうとするのか、役割に合わせて現実の見方を変えてしまうのか。
どれが正解かは分からないし、どの生き方にも体温を感じる。そう思った。
読んでいるあいだ
本を置くタイミングを逃してばかりだった。
どれも平凡な、冬の朝の空のような暗く澄んだ世界を思い浮かべながら。
目を瞑ってしまいたくなるが、それでいて起きなきゃと思うような、そんな時間が過ぎていった。
読み終えて
終わったことに安心すればいいのか、嘆けばいいのかも分からない。
とにかく、「こんな感じがしたんだ」と書店員さんに話をしたくなった。
自信がないから、「あくまでも僕の感想としては…」と添えて。
今日を閉じる一文
それでも何かは、起こっていた。

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